「かけっこ教室」を豊田キャンパスで開催 豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム主催(9/23)

中京大学が参画する豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム(以下、「豊田PF」)は、地域の小学生・父兄に対する教育支援活動および公開講座として9月23日、豊田キャンパスで「かけっこ教室」を開いた。94人の小学生や父兄が参加し、熱中症などの対策や速く走るコツについて学んだ。

 当日は、熱中症対策、応急手当の講座に続いて、子どもが楽しめるような遊びを取り入れたウォーミングアップを行った後、短距離希望者と長距離希望者に分かれて教室が開かれた。

 熱中症対策、応急手当の講座は、日本赤十字豊田看護大学職員で専門資格を持つ安井康介さんが担当。安井さんは熱中症にならないために日ごろから気をつけてほしいこととして、参加した小学生に向け「運動するときは十分な水分と休憩を取り、汗を吸い・風通しのよい服装を心掛けて『大丈夫?』『熱くない?』など友達同士で声を掛け合ってください」と呼びかけた。

 

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熱中症対策講座

 また、短距離教室は中京大学職員で陸上競技部監督、陸上100メートル元日本記録保持者の青戸慎司監督が担当し、中京大陸上競技部の学生がサポートした。

 青戸監督は実演を交えて音を聞いてすぐ反応するためのスタートのコツや走るときに力が入り過ぎないこと、また肘を直角にして腕を振ること、上げた足を素早く下ろすなど走るときの姿勢や動きについて指導した。参加者は真剣に耳を傾け、一生懸命に体を動かしていた。

 長距離教室は、愛知工業大学職員で陸上競技部監督の奥野佳宏監督が担当。愛工大陸上部の学生がサポートした。

 奥野監督は3分間のジョギングやダッシュの練習を行い、「世界や日本のトップ選手は、3分間で1キロメートル走るペースの積み重ねで42.195キロメートル走ることを目標にトレーニングしています」などと話した。腕ふり、体がぶれない、まっすぐ走るなど軸がぶれない姿勢を意識することが大事であることも伝え、「みなさんのような小学生は様々なスポーツを通じて身体を強くしてください。そして将来長距離ランナーになって活躍してくれることを願います」としめくくった。

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短距離教室 長距離教室

 最後に短距離・長距離に参加した小学生全員が集まり、青戸監督は「足が速くなるための体をつくる方法として、食べ物の好き嫌いをせず、食生活・睡眠・練習の3つのバランスがとれた日常生活のサイクルが重要です」と伝えた。

 今回開催した「かけっこ教室」は、豊田PFにおける協議のもと、豊田市、愛知工業大学、中京大学、日本赤十字豊田看護大学が中心となり、企画・運営を行った。