プラットフォーム事業概要

名称

豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム(略称:豊田PF)

形成経緯

高等教育機関のリソースを活用し、「地元就職の促進」「健康意識の醸成」「学校教育活動の支援」等の諸課題を解決することで、地域の高等教育及び地域社会の発展に寄与することを目的として豊田市と豊田市に本拠地を置く4大学等(中京大学、日本赤十字豊田看護大学、愛知工業大学、豊田工業高等専門学校)によって形成された。
平成30年9月には、一般社団法人ツーリズムとよたが参画し、観光をはじめとする地域振興の活性化が図られ、さらに令和元年9月には、豊田PF形成大学等と共同研究を行う宮田電工株式会社が新規参画し、令和5年度9月には、豊田PF形成大学等と共同研究を行う公益財団法人豊田地域医療センターが新規参画した。

組織体制

組織体制

豊田市の高等教育における現状・課題とビジョン・目標

現状・課題

豊田市と豊田市及びその近隣にキャンパスを置く大学等においては、平成27年度に包括連携協定を締結した。協定締結以降、豊田市と大学等は相互の取組分野において、協力体制、規模等を拡大してきた。一方で豊田市に対して、大学等連携による高等教育機関のリソースが十分に活用されてこなかったことも現状である。今後は、豊田市と大学等及び大学等間の連携をより強化することで、豊田市の課題である「地元就職の促進」「健康意識の醸成」「学校教育活動の支援」「ものづくり事業のさらなる展開」「スポーツ活動の促進」等に取り組むことが求められている。(地方自治体及び産業界等の意見を参考にして、豊田市の高等教育の現状・課題について分析を行った。)

ビジョン・目標

プラットフォーム形成により、豊田市と大学等間の連携・協力体制がさらに強化され、各種取組みに対してもこれまで以上に相乗効果を図ることを目標とする。また、大学等のリソースを活用し、12の課題に対応した取組を行うことで、地域の課題解決と豊田市の「地域経営戦略プラン」に掲げる多様な主体と共働・連携した課題解決の拡大・深化に向けて「人と地域が共に育ち合う環境づくりに寄与する」ことを本プラットフォームの将来ビジョンとして掲げる。

実施計画と目標
実施期間 令和4年度~令和8年度(5か年)
数値目標 計画当初に設定した各種課題について、計画の拡大、進展のため、12の課題のうち、いずれかの課題の取組件数を毎年1つ以上増やす。
※令和4年(2022)年度よりアウトカム指標(プラットフォーム形成大学等における地域企業等への就職割合・入学者割合1%増、小中学生の運動習慣割合を維持・向上)を設定した。
評 価 毎年、前年の中長期計画の取組内容について評価・検証・見直しを行い、翌年の取組みに反映させる。

主な課題と取組目標

【郷土愛の醸成】
  • 行政課題に対する研究・事業の提案と実現
  • 学生が参画するまちづくり事業の実施
【地元就職の促進】
  • 地元企業と学生のマッチング機会の創出
  • 豊田市の医療施設への就職を促進するために就職説明会を開催
  • 豊田市役所へのインターンシップ
【健康意識の醸成】
  • ブラジル人学校における身体測定の実施
  • 体育館、運動場等の施設利用の促進による、地域住民の健康意識の向上
【防災・環境意識の醸成】
  • リスクマネジメント体制の評価・点検
  • 共同の防災教育プログラムを実施
【地域学習支援の推進(学校教育活動の支援)】
  • 豊田市の初等中等教育機関との意見交換
  • 豊田市における教育支援活動の実施
  • 高校生対象の職業意識を醸成するための進学情報交換会等を実施
  • 進学情報交換会等の実施
  • 公開講座、「とよたサイエンスクラブ」の開催
  • 「ドミタウン」プロジェクトの実施
【ものづくり事業の展開】
  • 地元産業界と大学等による共同研究・施設の共同利用
  • 新技術・新産業創出支援セミナー・イベントの開催
  • 製造技術者育成講座の開催
  • Society5.0に対応できるものづくり技術者の育成
  • 豊田地域医療センターと大学による共同研究・施設の共同利用
【スポーツ活動の促進】
  • 子どもを対象にしたスポーツ教室の実施
【生涯学習の推進】
  • 地域住民に対する公開講座等の実施
  • 高等教育のグランドデザインに関する議論の実施
【環境教育の推進】
  • 環境美化活動の実施