中京大学、日本赤十字豊田看護大学、豊田市社会福祉協議会 合同公開講座を開催

本学と日本赤十字豊田看護大学、豊田市社会福祉協議会は6月9日、私立大学等改革総合支援事業(タイプ5)の豊田市高等教育活性化推進プラットフォームの一環として共同の公開講座を開催した。公開講座は豊田市社会福祉協議会で行われ、豊田市民を中心に多数の参加があった。

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 公開講座全体テーマは「健康になる生活習慣」。

 今回の公開講座の内容は「豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム」における取組みのうち、「スポーツ活動の促進」及び「健康意識の醸成」にあたる。

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森田教授

 第1部は、日本赤十字豊田看護大学看護学部の森田一三教授(歯学博士)が「歯や口が健康になる生活習慣」というテーマで食事や運動、趣味など、生活習慣と歯や口腔の健康との関係性について解説した。「個人が選択する生活習慣はその大部分が社会的環境に依拠しており、地域の環境が人々の健康を左右する」と話した。

 第2部では、本学スポーツ科学部の渡邉丈眞教授(医学博士)が「健康とスポーツ」というテーマで「街づくりでのスポーツの多様な価値」の観点から、健康的な地域の「社会ネットワーク」を強化するツールとして「スポーツ」を活用する意義が大きいという説明をした。

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渡邉教授

 また「健康だけではなく、環境、教育、福祉、産業・経済、平和・安全などに対しても、明るく楽しい元気な街づくりをすすめる上で、スポーツは多様な価値をもって貢献できる」と考えを述べた。

 両教授の講演は、「歯や口が健康になる生活習慣」、「健康とスポーツ」とそれぞれテーマは異なるが、地域環境が生活習慣やスポーツ活動に影響を与え、結果的に個人の健康にも影響を与えるという点で共通していた。

 豊田市高等教育活性化推進プラットフォームでは、今回取り上げた「スポーツ活動の促進」及び「健康意識の醸成」の課題の他にも、「郷土愛の醸成」、「地域の学校教育活動支援の推進」など12の課題を設定し、「人と地域が共に育ち合う環境づくりに寄与する」ことを将来ビジョンとして掲げている。本プラットフォームでは、今後も豊田市と大学等間の連携をより強化し、将来ビジョンを実現するための取組みを推進する。